ジェネリック医薬品の活用
病気やけがを治療するのに薬は欠かせません。とくに高血圧症や糖尿病などの慢性的な病気は、継続的に薬を服用することが必要であるため、薬代がかかります。健康保険が適用されるとはいえ、服用が長期にわたるほど、その額は相当なものになります。現在、服用している薬が先発医薬品であれば、ジェネリック医薬品に切り替えることができるか、医師や薬剤師に相談してみましょう。
レセネット加盟薬局の推奨
シャープ健康保険組合では、調剤レセプトの直接審査・支払を開始しており、直接審査・支払に合意した薬局は調剤薬局との協力関係により、ジェネリック医薬品の品揃えが豊富です。
ジェネリック医薬品検索
日本調剤株式会社
日本ジェネリック製薬協会
ジェネリック医薬品とは
新薬(先発)医薬品は研究、開発に長い年月と莫大な費用がかかるため、研究、開発した製薬会社には、独占的に製造、販売することができる特許期間があります。
新薬の特許期間が過ぎると他の製薬会社でも新薬と同じ有効成分を使って、薬を製造し、販売することができます。こうして製造された薬がジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品を発売するには、厚生労働省の審査を受け、承認される必要があります。
価格は新薬の2~6割
新しい薬の開発には10~15年以上の年月と莫大な費用がかかるといわれています。しかし、ジェネリック医薬品の場合、新薬にくらべて3~5年と短く、その分開発コストを大幅に抑えることができます。そのため、ジェネリック医薬品の価格は新薬にくらべて2~6割ほど安く設定されています。
効き目や安全性は新薬と同水準
ジェネリック医薬品は発売までに厚生労働省の厳しい品質検査を受けるため、有効成分、安全性は先発医薬品と同等と認められています。
ジェネリック医薬品を処方してもらうには
「ジェネリックに替えられますか」と医師や薬剤師に相談をしてみましょう。ただし、すべての医薬品にジェネリック医薬品があるわけではありません。また、変更可能なジェネリック医薬品があっても、医学的な理由から変更しないほうがいい場合もあります。変更できない場合は、その理由もきちんと説明してもらうようにしましょう。
処方せんをチェック
●変更不可欄
薬ごとにジェネリック医薬品への変更の可否を医師が記入。変更不可の欄にチェックがなければ変更可。
●保険医署名欄
変更不可にチェックが入っていて、医師がこの欄に署名(または記名・捺印)していれば変更不可(医師の署名のないものは変更可)
●処方欄
薬の名称が商品名でなく、一般名(成分名)で書かれている場合は変更可。
お試し調剤
これまで服用していた薬をいきなりジェネリックに切り替えるのに不安がある場合は、まずは1週間分など短期間だけジェネリック医薬品を試すことができる「お試し調剤」があります。試してみて合わなければ、今までの医薬品に替えることができるので安心です。